子宮内膜ポリープ手術について
- 2023年11月22日
- 投稿記事
皆様、子宮内膜ポリープはご存じでしょうか?
子宮内膜ポリープは子宮の中にできる腫瘍(できもの)です。無症状のこともありますが、不正性器出血や過多月経、不妊症の原因となることがあります。また大部分は良性ですが、手術後の顕微鏡検査で0.8〜8%に悪性所見を認めたという報告もあります。
当院では子宮内膜ポリープの日帰り子宮鏡手術を行っています(ポリープの大きさや数の制限はあります)。
子宮鏡とは内視鏡のカメラがついた細い管を子宮の入り口から入れて子宮の中を観察する器械です(皆様が消化器内科で受けられる胃カメラ検査や大腸ファイバー検査の子宮版とお考え下さい)。
通常、径5㎜以下の細いカメラは軟性鏡で検査用として使用し、子宮鏡手術には径10㎜以上の太い硬性鏡を使用します。
カメラの径が10㎜以上の硬性鏡は入院しての麻酔下での手術が必要ですが、最近では医療機器の進歩により5㎜以下の細径硬性鏡を用いた手術が可能となってきました。
当院では径5㎜以下の細径硬性鏡を用いており、無麻酔での手術を行っております(ただし、子宮鏡が入りにくい方は子宮の入り口に局所麻酔をする場合や時間をかけて頸管拡張を行う場合があります)。
手術後は院内で少し休憩したのちにご帰宅いただけます。
細径硬性鏡の手術はある程度の技術を要しますが、当院では日本産科婦人科内視鏡学会の子宮鏡技術認定医が責任を持って安全第一に手術を行っております。
健診や不妊治療中にみつかった子宮内膜ポリープで日帰り手術をご希望の方は一度ご相談ください。
みやざきレディースクリニック
院長 宮﨑順秀(みやざき まさひで)
子宮鏡モニターと軟性鏡
細径硬性鏡セット